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JAの学資保険「こども共済」には入るべき?現役FPが徹底比較

JA共済の学資保険「こども共済」には3種類ある

JA共済の学資保険「こども共済」には、「学資応援隊」「にじ」「えがお」の3種類があり、それぞれ内容や特徴が異なります。

しかし、学資保険にあまり詳しくない方にとっては、それぞれにどのような特徴があるのか疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、JA共済の学資保険「こども共済」についてそれぞれの特徴を解説しているだけでなく、どのような人に合っているのかについても解説しています。

さらに、こども共済以外の選択肢についても解説しているため、ぜひご一読ください。

JAとは「農業協同組合」のこと

JAは、「Japan Agricultural Cooperatives(農業協同組合)」のことで、農業を営んでいる方で構成されている団体です。

農業を営んでいなくても、出資金を支払って「准組合員」となることで、JA共済に加入することができます。

出資金は、組合を脱退するときに返還されるため、損になるわけではありません。

JA共済の学資保険には共通の特徴がある

JA共済の学資保険「こども共済」は、保険ではなく共済であるため、以下のように使われている用語が異なります。

保険共済
受け取れるお金保険金共済金
支払うお金保険料掛け金
保障される期間保険期間共済期間

これから解説するこども共済は全て上記の用語を用いて解説します。

また、共済には「割戻金」があり、共済の運営において余ったお金は契約者に払い戻される仕組みです。生命保険でいう「配当金」と似ていますが、仕組みが少し異なり、還元される金額も多い傾向にあります。

こども共済を比較するポイント

こども共済の3種類の特徴を捉えるには、学資保険には貯蓄型と保障型がある点を理解しなければなりません。

貯蓄型とは、余分な保障部分を排除し、効率よく教育資金を貯めることを目的とした学資保険です。支払った掛け金の総額よりも多くの共済金を受け取ることができます。

保障型とは、教育資金を貯めつつ子どもや親の保障も確保することを目的とした学資保険。基本保障が充実しているものもあれば、特約を付加することで保障をされに充実できるものもあります。

どちらのタイプを選択するかで「返戻率」が大きく異なります。返戻率とは、支払った保険料(掛け金)に対して受け取れる保険金(共済金)の割合。

貯蓄型の学資保険は返戻率が高く100%を超えるものが多いですが、保障型は返戻率が低い傾向にあり、100%を下回って支払った保険料の方が多くなります。

特則の付加

こども共済は、養育年金特則など様々な特則を付加することで、保障を充実できます。

養育年金特則とは、契約者である親に万一のことがあった場合、毎年一定額の養育年金を受け取ることができる特則。受け取れる養育年金の額は、共済金額の20%~50%程度です。

また、共済掛金払込免除不担保特則を付加することで、契約者である親に万一のことがあっても、保険料の払い込みの免除機能がなくなります。若干保険料が割引となり、健康状態に不安がある方でも加入できますが、学資保険の保障機能がなくなるため、注意しましょう。

ただし、特則の掛け金は全額掛け捨てのため、特則を付加しすぎると返戻率が低下し、貯蓄機能が低下するため注意しましょう。

「学資応援隊」の特徴

学資応援隊とは、貯蓄性の学資保険ですので、保障を最小限にして返戻率を高め、教育資金を効率よく貯めることに特化しています。

以前は「すてっぷ」という名称でしたが、平成29年4月から学資応援隊に名称が変更されました。

学資金を受け取るタイミングによって、「中学プラン」「高校プラン」「大学プラン」の3つから選ぶことが可能。

大学の進学だけでなく、中学校や高校の進学時にお祝い金を受け取ることができます。

例えば、大学プランの場合で共済金額が300万円のとき、以下のように共済金額を20%ずつ、計5回にわたって受け取ることが可能です。

1回目
18歳 
60万円
2回目
19歳 
60万円
3回目
20歳 
60万円
4回目
21歳 
60万円
5回目
22歳(満期)
60万円

掛け金を支払っている途中で、契約者(親)が万一の場合には、以後の保険料も払込が免除され、お子さまは学資金や満期共済金を予定通り受け取ることができます。学資応援隊は、こども共済の中で最も貯蓄に特化していますが、保障面が疎かになっているわけではありません。

    さらに、お子さまが病気または災害で所定の後遺障害に該当した場合は、学資金の合計額と同額の死亡保障があります。

    学資応援隊の返戻率

    学資応援隊で、30歳の男性の親が子供の誕生日に契約した場合を想定し、以下の条件で試算を行います。

    • 満期年齢:22歳「大学プラン」
    • 共済掛金終了年齢:12
    • 学資金支払開始年齢:18
    • 共済金額:300万円
    • 払込方法:月払

    以上の条件の場合、毎月の共済掛金は20,559円、掛け金の払込総額は2,960,496円、返戻率は101.3%となりました。

    掛け金の払い込み方法を年払いに変更すると、返戻率は105.7%まで上昇します。
    ※(毎年の共済掛金:236,412円、掛け金の払込総額:2,836,944円)

    このように学資応援隊は、最低限の保障は確保しつつも、高い返戻率を実現しているのです。

    「にじ」の特徴

    にじは「保障型」の学資保険で、教育資金の積み立てだけでなく、子供の死亡保障も確保した保険です。

    幼稚園や小中学校、高校、大学に入学したタイミングで入学祝金を、22歳になると満期共済金を受け取れます。

    共済金額を300万円に設定した場合は、以下のような形で祝金や保険金を受け取ることが可能です。

    • 幼稚園入園:15万円(共済金額の5%)
    • 小学校入学:30万円(共済金額の10%)
    • 中学校入学:30万円(共済金額の10%)
    • 高校入学 :60万円(共済金額の20%)
    • 大学入学 :90万円(共済金額の30%)
    • 満期(22歳) :75万円(共済金額の25%)

    大学入学の入学祝金の額が最も大きいため、入学金や受験料、大学生活の準備など様々な費用に充てることができます。

    また、お子さまが万一の場合は、手厚い一時金を受け取れるのが最大の特徴。病気で死亡した場合は共済金と同額の死亡保障、所定の災害で死亡した場合はさらに多くの共済金を受け取ることが可能です。

    さらに、お子さまがケガで後遺障害を負ってしまった場合は、障害の度合いに応じて共済金額の5%~80%の保障が得られます。

    にじの返戻率

    にじも同様に、以下の条件で、30歳の男性の親が子供の誕生日に契約した場合を想定して試算を行います。

    • 満期年齢:22
    • 共済掛金終了年齢:22
    • 共済金額:300万円
    • 払込方法:月払
    • 養育年金特則:なし

    以上の条件で試算を行うと、毎月の保険料は12,462円、掛け金の払込総額は3,289,968円、返戻率は約91.1%となります。

    保障が充実しているだけでなく、保険料を払い終える前に祝金を受け取る仕組みですので、返戻率が100%を大幅に下回るため注意しましょう。

    「えがお」の特徴

    えがおは、「保障型」の学資保険で、にじよりもさらに子供の死亡保障を重点的に保障しているプランです。お子さまが病気や災害で万一の場合に共済金を受け取ることができる点はにじと共通していますが、受け取れる金額がお子さまの年齢によって変わります。

    共済金額を300万円に設定した場合の保障額

    0~5歳6~14歳15~22歳
    災害で万が一のとき500万円1,100万円1,700万円
    病気で万が一のとき300万円900万円1,500万円

    お子さまの年齢が6歳を超えると、保障額が上昇しているのが分かりますね。

    また、にじと同様に、お子さまがケガで後遺障害を負った場合、障害等級に応じて共済金額の5%~80%の保障を受け取ることができます。

    入園・入学時に入学お祝金、22歳の満期時には満期共済金を受け取ることが可能です。共済金額を300万円に設定した場合は、受け取れる入学祝金と満期保険金はいかの通りです。

    • 幼稚園入園:15万円(共済金額の5%)
    • 小学校入学:30万円(共済金額の10%)
    • 中学校入学:30万円(共済金額の10%)
    • 高校入学:60万円(共済金額の20%)
    • 大学入学:90万円(共済金額の30%)
    • 満期(22歳) :75万円(共済金額の25%)

    基本的には、にじと同じ配分に設定されているため、それぞれの進学のタイミングで必要な費用に充てることができます。

    えがおの返戻率

    えがおについても、30歳の男性の親が子供の誕生日に契約した場合を想定して試算を行います。

    • 満期年齢:22
    • 共済掛金終了年齢:22
    • 共済金額:300万円
    • 払込方法:月払
    • 養育年金特則:なし

    以上の条件の場合、毎月の掛け金は13,290円、掛け金の払込総額は3,508,560円、返戻率は85.5%です。

    保障がさらに充実していることから、3種類の中でも最も返戻率が低い結果となりました。

    JA共済の学資保険は「学資応援隊」がおすすめ

    JA共済の「こども共済」は特にこだわりがない限りは、「学資応援隊」がおすすめです。理由は、返戻率が最も高いからです。

    学資保険の本来の目的は、教育資金を効率的に確保することです。ご自身のライフプランやご希望を満たせるプランの中で、最も返戻率が高いものを選ぶのが学資保険の正しい選び方です。

    「にじ」や「えがお」は保障性の学資保険ですので、保障機能が優れていますが、返戻率は100%を切るため、支払った保険料の総額よりも、受け取る保険金の方が少なくなってしまいます。

    このため、よほど保障機能にこだわりがない限りは、貯蓄性の学資保険である学資応援隊を選んだ方が、子供の教育資金を貯めることができるでしょう。

    学資応援隊と似ている学資保険

    学資保険は、JA共済の学資応援隊に限らず、多くの保険会社が販売しています。今回は各保険会社が販売している学資保険のうち、学資応援隊と同じく「貯蓄型」のものをいくつか紹介していきます。

    まずはそれぞれの返戻率を比較してみましょう。

    保険会社商品返戻率
    全期払10年払込
    ソニー生命学資保険「スクエア」103.8%107.2%
    日本生命ニッセイ学資保険101.7%105.%
    フコク生命みらいのつばさ102.5%105.5%
    明治安田生命つみたて学資102.7%104.7%

    ※試算条件=契約者(親)年齢:30(男性)、被保険者(子)年齢(男の子):0歳
     保険金総受取額:200万円(ニッセイ学資保険のみ210万円で計算)/保険料払方:(口座振替)
    ※つみたて学資の全期払いは、15歳払込で試算

    このように、どの学資保険も高い返戻率を実現しているのが分かりますね。

    それでは各学資保険の詳細を解説していきます。

    ソニー生命学資保険「スクエア」

    ソニー生命の学資保険スクエアは、返戻率が高いだけでなく、保険料の払い方や、保険金の受け取り方なども柔軟に選択できる学資保険です。

    保険金を受け取るタイミングは、お子さまが大学に入学したタイミングだけでなく、大学に入学したあとも毎年受け取れるものや、中学、高校へ入学するタイミングでも受け取れるプランもあります。

    返戻率は、全期払いで104%前後、10年払込で107%ほどになり、他の学資保険よりも返戻率が高いという

    どのプランを選択しても返戻率が高く、元本割れが発生する可能性が低いため、多くの方のニーズを満たす学資保険といえるでしょう。

    日本生命「ニッセイ学資保険」

    ニッセイ学資保険は、返戻率が高水準なだけでなく、保険金の受け取り方も選択できます

    保険料の払い込み期間を5年に設定するとこで、契約者(親)や子どもの年齢によっては返戻率が108%前後まで上昇するのが最大の特徴。

    また、こども祝金あり型を選択することで、お子様が小中学校や高校に入学したタイミングでも教育資金を受け取ることができます。

    明治安田生命「つみたて学資」

    つみたて学資は、明治安田生命の「かんたん保険ライトシリーズ」の1つです。内容はシンプルですが、返戻率は高水準

    保険金は、大学に入学する年齢から毎年4年間にわたって受け取ることができます。

    保険料の払い込み期間は、10年と15年から選ぶことができ、より返戻率を高くしたい場合は、10年を選ぶと良いでしょう。

    さらに保険金の額を、280万円以上にすると高額割引制度が適用され、返戻率がさらに上昇します。

    フコク生命「みらいのつばさ」

    みらいのつばさは、大学の進学だけでなく、幼稚園や小中学校、高校へ進学したときも保険金を受け取れる学資保険です。

    幼稚園、小中学校、高校大学への進学だけでなく、大学在学中も保険金が受け取れる「ステップ型」と、大学入学時と社会人として独立するタイミングで保険金を受け取れる「ジャンプ型」を選択できます。

    最大の特徴は、「兄弟割引」の存在。兄弟でみらいのつばさに加入すると、2人目以降の子どもの保険料が割引となり、返戻率が上昇します。

    まとめ

    今回は、JA共済のこども共済について解説してきました。こども共済は「学資応援隊」「にじ」「えがお」の3つに分かれており、それぞれに特徴があります。

    貯蓄型の学資保険を選ぶのであれば学資応援隊、保障が必要なのであればにじやえがおがおすすめ。特に保障へのこだわりがないのであれば、教育資金を貯めるという本来の目的に立ち返って、貯蓄型の学資応援隊にすると良いでしょう。

    ただし、貯蓄型の学資保険は学資応援隊だけでなく、様々な学資保険が販売されています。特にソニー生命の学資保険スクエアは、プランの柔軟性が高く、どのプランにしても返戻率が高いため、幅広い方におすすめできます。

    JA共済のこども共済以外にも、ご自身に合ったものがないか探したうえで加入を判断すると、より納得して学資保険に加入することができます。

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